小さな発見を大きな生命機能に結び付ける

研究分野

  • 生化学・蛋白機能解析
  • エネルギー代謝イメージング
  • 生体内機能解析
  • ゲノム・エビゲノム

医療につながる生化学"医化学"医化学について詳しく見る

医化学について

我々は、"分子レベルの生物学的現象をまず新たに発見する探索的研究"を優先し、それを独自の生理機能解析系につなげることで、小さな発見を大きな生命機能に結び付けること、そして最終的には病態の理解や疾患治療につなげることを目標としています。主に標的とする疾患は心不全や虚血性心疾患など循環器疾患ですが、このような目的の達成には、循環器・心血管分野にとどまることなく、分野の垣根を越えた多くの研究者、研究機関との連携・協力が必須だと考えています。

研究分野について

生化学・タンパク質機能解析

生化学・タンパク質機能解析

これまでに培った精製技術と、超低粉塵室に設置したamolレベルの微量タンパク質解析を可能とする超高感度nanoLC-MS-MSを組み合わせ、新たな探索的定性プロトコールを現在構築しています。

生体内機能解析

生体内機能解析

心臓特異的、あるいは血管特異的蛍光プローブ発現ラインを樹立し、それを用いて標的遺伝子の発現制御による心機能解析や、血管形成異常を伴う遺伝性疾患の解析にも精力的に取り組んでいます。

エネルギー代謝イメージング

エネルギー代謝イメージング

生化学解析による分子探索を端緒とし、FRETプローブを使った新たな生細胞内ATP測定法といったイメージング技術を駆使し、生体におけるATP代謝制御メカニズムの解明に取り組んでいます。

ゲノム・エビゲノム

ゲノム・エビゲノム

高速次世代シークエンサーと我々の既存のタンパク質生化学解析技術とをあわせることで、ゲノム・エピゲノムスクリーニングから特定分子の機能解析への橋渡しとなる解析系の確立を目指しています。

新着情報

  • 2015.1.14 大学院生の燕さんの公聴会が無事終了しました。燕さん、お疲れさまでした。
  • 2014.12 大学院生の林さんの論文がPNASに採択されました。論文タイトルは「Higd1a is a positive regulator of cytochrome c oxidase」です。おめでとうございます!
  • 2014.12 大学院生の燕さん、塚本助教の論文がNature Communicationsに採択されました。論文タイトルは「Augmented AMPK activity inhibits cell migration through Pdlim5 phosphorylation, a novel substrate of AMPK」です。おめでとうございます!
  • 2014.10.1 高島教授が代表者を務める研究課題が、科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CREST)「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」の新規採択課題に選ばれました。タイトルは「新たなる臓器保護剤の開発に向けたATP産生制御の構造生命科学」です(http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/research_area/ongoing/bunyah24-3.html)。
  • 2014.10.08 大学院生の増村雄喜さんが大阪大学生産技術振興協会の海外論文発表奨励賞に内定されました。本年11月にシカゴで開催されるAmerican Heart Association Scientific Sessionで発表予定です。発表前にはずみがつきましたね。素晴らしいです。はりきって発表してきてください。
  • 2014.7.20 肥後修一朗特任助教が、米国ラスベガスで開催されたBCVS (Basic Cardiovascular Science)の年会に参加されました。肥後先生は全体で30演題のみが選ばれるNew Investigator Travel Awardを見事獲得されました!今年に入って2個目の受賞ですね、素晴らしいです。エピゲノム情報を組み合わせたオミクス解析から、心不全における線維芽細胞増殖を制御する因子を同定したものです。今後のさらなる発展が期待されます。
  • 2014.6 5月末よりもう一人新しい大学院生が医化学にきてくれました。矢澤一生君です。ヨロシク!
  • 2014.4.19 4月になって新しい大学院生が医化学にきてくれました。宮下洋平さんと矢白木翔平君です。年の差はありますが、二人とも元気にラボ生活を始めてフレッシュさを教室に与えてくれています。今後も山あり谷あり楽しい研究人生を過ごせますように。
  • 2014.3.22 第78回日本循環器学会学術集会で神﨑万智子先生が Young Investigator's Award (Clinical research部門)最優秀賞を受賞されました。重症拡張型心筋症の心筋細胞核クロマチン形態に着目し、新たな評価法を用いて核形態のスコア化を行い、予後との相関を観察した研究発表です。今後の論文化にはずみがつきましたね。
  • 2014.3.15 新谷泰範助教の論文がEMBO reportsに掲載されました。心筋、神経細胞におけるTLR9のalternative signalingの機能分子としてカルシウムポンプSERCA2の同定、さらにミトコンドリア-ER間のカルシウムハンドリングの関与を明らかにしました。
  • 2014.3.6 高島教授、塚本助教、新谷助教が生命機能研究科「春の学校」に参加しました。高島研では興味をもってくれる若い学生さんたちの参加を待っています。
  • 2014.2.25 肥後修一郎特任助教が、医学系研究科若手フォーラムにて口頭発表、見事ベストプレゼンテーション賞を受賞されました。口演タイトルは「定量的エピゲノム解析を用いた心臓線維芽細胞における新規細胞周期制御因子の同定」。今後の展開が期待されます。
  • 2014.2.1 今井敦子先生の論文が、International Journal of Cardiologyに採択されました。次世代シークエンサーを用いて、培養陰性感染性心内膜炎の起因菌同定に成功した報告です。さらなる発展が期待されます。
  • 2014.1.20 松岡研先生の論文が、The FASEB Journalに掲載されました。生体内での転写活性を評価できるライブイメージング技術を開発し、病態生理的・臨床的に重要なANP、BNP遺伝子を誘導するエンハンサー領域を同定しました。
  • 2013.12.16 木岡秀隆先生、加藤久和研究員の論文が米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されました。新規にミトコンドリアATP産生能評価系を構築し、低酸素時における新たなATP合成制御機構を明らかとしました。
  • 2013.12.3 松岡研先生が、第17回日本心不全学会学術集会において、Young Investigator's Award 2013 最優秀賞 (基礎)を受賞しました。
  • 2013.9.10 ホームページ公開しました